ゴールデンウィークですね
だいぶ暖かい季節になってきました。今回もポール・マッカートニーを見られませんでした。高校のころにあれだけ好きだったポールですが、そういうものなのかもしれませんね。もちろん機会さえあれば見に行きたいんですけれど。
もう先月になりますが、レヴィ=ストロースという文化人類学者が日本について記した本を非常に興味深く読みました。特に日本はPrimitivismと呼ぶべき(原始主義、とでもいえばいいのでしょうか)ものがある、という話は面白かったですね。確かに日本のお椀は黒と赤だけであったり、備前焼など、日本で美的と判断されるものは意外と単純なものが多いものです。かといって無駄なものを一切省いた合理的なものだけを重んじるわけでもなく、そのなかなか言葉で説明するのには時間がかかるのですが、「詫び寂び」や「粋」などの独特な美的感性こそが日本特有のものである、と言えるのかもしれません。
そしてレヴィ=ストロースは縄文土器が、同時代の世界の容器と比べても特に美的価値の高いものであることに注目しています。つまり当時日本の土器は世界的にもダントツのトップレベルであった、と。そこから彼は日本人の文化的感性や能力を非常に高く評価しており、将来に向けて期待もしています(当時なので1970年代の話ですが)。自分は土器を作るわけでもないですし、レヴィ=ストロースの言うことが全て正しいわけでもないのですが、襟を正すような気分になりました。
さて雑談でしたが今週末にはセッションの他に相模大野でサックス、ピアノとのトリオでライブがあります。前回も楽しく演奏させてもらいましたが、今回も楽しみです。よろしくお願いします。