バッハの無伴奏チェロ曲
最近よく家でバッハを弾いてます。もともとバッハが好きなもので、コントラバスを弾き始めた頃から「いつかバッハの無伴奏チェロ曲を弾きたい」という憧れがありました。で、まあ弾いてみるものの当然、難しくて手が出ない。もう10年くらい取り組んでいるということになります。
第一番、二番、五番は一応さらっており、昨年の夏か秋頃から新たに第三番に本格的に取り組み始めているのですがやっぱり難しい。この構え方だと弾けない、この弓の動きじゃ充分に音色を出せない、などなど相変わらず悩みまくってます。コントラバスを普通のチューニングで、それでいてチェロと同じ音域で弾いている人もあまりいなくて、これほど動画が出回っている現在でも参考になる動画も少ないのです。ということで自分でなんとかするしかありません。そのぶん「これ、弾けるようになるんかいな」と思っていた第三番の一応の区切りらしきものが見えてきたのはひときわ嬉しいものです。とはいえ、質はまだまだ高めなくちゃいけないし、そのゴールは存在しないんですが。
自分を顧みるようですが、昔から例えば「アコースティック・プログレ」とか「エレクトリック・フォーク」みたいな、存在している概念を覆すようなコンセプトが好きでした。サッカーでいうとここぞで攻撃もできるDFとか、守備がすごく上手いFWとか(←ちょっとわかりづらい?)。「楽器の特性を生かした曲なのだから、その楽器でやらなくちゃ本当の魅力は出ない」というのも正論だし名演もたくさんあるんですが、違う楽器での演奏を聞いて「お、この楽器でもいいなあ」なんて心が浮き立つこともよくありますね。現在は比較的音域の近い楽器であるチェロ曲を弾くことが多いですが、いつか他のあらゆる楽器(声ふくむ)の曲にも積極的に取り組んでいきたいものです。