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阿部恭平の
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Vol.094
2019 07/19 Fri.
カテゴリー:

安美錦引退について

元関脇、安美錦が引退。力士が40歳まで続けるのは立派だし、年齢を聞いただけでも多くの人は「たいしたもんだ」と思うだろう。
私が相撲を自発的に見始めた時、安美錦はすでに両膝にサポーターをまいていた。力勝負に向いていないことは明白で、土俵際で踏ん張ったりすることはしなかった(できなかった、と言う方が正確なのかもしれない)。しかしなんと言おうか、相撲を熟知したような取組は私のような素人から見ても特に面白かった。いくとみせかけて相手が出てきたところでかわす、逃げるとみせかけて下からつきあげる、土俵際まで追い込まれもうダメだと思ったところでくるりと回る、相手に押し倒されそうになっても自分だけギリギリ残る。単なる投げ合い押し合いではなく、土俵という空間を存分に使って勝負をしていた。
多くの解説者は「怪我さえなかったら大関になれたはず」と語る。本人は引退会見で「怪我があったからこそここまでやれた」と述べた。いずれにせよ怪我をしてからも三役に何度もなっていることを考えると、本人としても大関という番付以上の自負らしきものがあったのかもしれない。
幕内にいようが十両だろうが、相手が上位だろうが若者であろうが、安美錦の取組だけは私の目を惹いたし、それは私だけではなかったと思う。銭のとれる相撲、という言葉があるが、彼は最後の日までそれを行っていたと断言できる。引退自体は寂しいが、経験と技術と反骨精神にあふれた彼がどのような部屋を持ち弟子を育てるのか楽しみでもある。
おつかれさまでした、安美錦関。

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