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阿部恭平の
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Vol.105
2019 12/24 Tue.
カテゴリー:

2019有馬記念雑感と2006凱旋門賞の思い出

去年から有馬記念は年末最終週ではなくなった。どうも寂しい気もするが、来年からはまた最終の週になるらしい。
土曜日午前に何年ぶりかに買ってきた。アーモンドアイの絶大人気ながら熱発明け、中山未体験、距離長めという理由で切る(もちろん馬の強さはダントツだが、ここで切らなきゃいつ切るの?と思った)。先行馬多数によるハイペース、年末の中山特有の馬場を考慮してスタミナあふれるワールドプレミア、この時期の有馬にやたら強いシュヴァルグラン(なんと単勝100倍以上。つきすぎでしょ)の一点勝負。結果3、6着。まあ展開は予想通りだったし見せ場はあったけど、リスグラシューが強すぎたかな。アーモンドアイは残念だけど、来年また強い姿を見せてほしい。
馬券の買い方ってのは性格が出ますね。自分が予想決めた時「やはり自分は勝ちにいかないんだなあ」と思った。勝ちにいく(稼ぎにいく)馬券と挑む馬券があるとしたら、私が選んだのは(もちろん勝つと思ってないわけじゃないけど)明らかに挑むものであった。

かつてフランスの凱旋門賞を友人達と見に行ったことを思い出した。ディープインパクトという日本馬の挑戦。ロンシャン競馬場も日本人だらけでディープは断然の一番人気。日本にいる頃「挑む馬券」を買う私はそれまでディープの馬券など買ったことなかったが、その時ばかりはナショナリズムめいたものを感じたのか、馬券も購入。結果三着(後日失格扱い)、ため息がこぼれる。たまたま近くにいた日本人の老紳士に話しかけられた。「こんなに買ったのに」と見せてきたのは1万ユーロのディープインパクトの単勝馬券。(当時のレートで言うと150万円以上)彼は吐き捨てるように「ディープインパクトも武豊も日本の恥さらしやがって、帰ってくるな」みたいなことを呟いた。馬か武豊が貴方に1万ユーロもする馬券を買わせたわけじゃなかろうに。異国の地で勝負を挑み立派に走って「恥」とはどういうことか。

一方、二番人気だったシロッコという馬。レース前にその応援団が勝負服の色の大きな旗を振って応援していたが、結果は7着。しかしシロッコがレース後に戻ってきた時にはまた大きく旗を振って「頑張ったな、シロッコー」てな感じで拍手喝采。実に清々しい風景だった。
ディープインパクトを応援した全員が老紳士のようにイライラしてたとは思わないし、シロッコの応援団がどういう人達かなんてことは知らない。しかしそれからというもの、レースの内容以上にその対比を思い出していることが多い。

クリスマスイブに全くふさわしくない話題で。しかし有馬が終わればもう年末。今年もお世話になりました。

追記

そういえば、そのディープインパクトが亡くなったのも今年のことであった。思えばフランスで負けを見てから好きになったような気がする。合掌。時は止まらず過ぎゆくばかり。

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