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Kyohei
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阿部恭平の
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Vol.217
2023 03/24 Fri.
カテゴリー:

もっと賛辞を!

バウアーという選手がベイスターズに入団した。入団会見なるものがあり、見てみるとメディアからの質問に。「先日WBCがありましたが、どのような感想を持ちましたか?」とのこと。日本が優勝し、大谷君はやはりすごい、ということで盛り上がったことは誰しも知っている。しかしそれをWBCに出場していないバウアーに聞くことになんの意味があるのか。「日本代表チームの強さには感心しました。そのような国で野球ができるのが楽しみです」などとバウアーがニコニコと答えれば非常に良い印象を残せただろう。が、彼は淡々と見た試合の印象を語っていた。
コロナ禍以前、外国人ミュージシャンが来て一緒に演奏する機会があると、同じように演奏した人、もしくは同席した人から(英語なりフランス語なりで)「質問してほしいことがある」と頼まれたことがある。「日本人の演奏レベルをどう思う?」とか「自分(質問者)の演奏どう感じた?」とかそんな内容であった。あるいは次の日あたりに「演奏の後、おれ(質問者)についてなんか言ってた?」なんてメッセージが送られてきたこともある。落ち着いて考えたら悪口言うわけないし、悪口言ったとして私が伝えるわけないよね。バウアーへの質問を聞いてそんなことを思い出した。Give me chocolates ! Give me compliments !


昔Oasisのノエル・ギャラガーが「日本人についてどう思う」みたいな質問をされたときに「なんでいつもその質問するの?おれが日本人は最悪だ、と言ったとしたら、君達は最悪なのか?」みたいなことを言っていた。表現はもっと下品だったけれど、中身はおっしゃる通り。好意や敬意は見せるものでなく、伝わるものである。自慢みたいになってしまうけど、ある音楽家から「はじめまして、誰某(以前共演した音楽家)から君のことを聞いた。何月に日本にいくので共演したい」という形の連絡を受けたことがあった。そういえばそんな話、2020年の秋を予定していたものもあったな。ま、それはまた別の話。一応断っておくが「誰か友人が来日するときは、おれを推薦してね」などと私から誰かに言ったことは一度もないし、おそらく推薦してくれたはずの彼からも特に連絡はなかった。どちらもないからこそ、余計に嬉しかったし意気に感じた。そういうものである。
話は戻るが、先のWBCのアメリカとの決勝で大谷君は「今日ばかりは憧れるのやめましょう」と試合前に声がけしたという。いやあ、絵になるね。憧れも蔑視も、どちらも実際に接する際には邪魔物である。ただ大谷君のミステイクもあったようだ。日本の野球選手が憧れてるのはアメリカ人選手ではなく、大谷君自身だよ。

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