ヤモリ君の滞在
ある日、玄関をでたところでヤモリをみつけた。すごく小さい体でひょろひょろと動いていた。自分は虫が嫌いなもので「お、たくさん食べてくれよ。特にうちのまわりは」などと声をかけた気がする。まだ蚊もいるし、むしろこれから活性化するなんてことも聞くからね。
数日経った頃、家のなかに同じくヤモリを発見した。先日外で見たのと同じ人(物?)だろうか。どこから入ったのか、不思議だ。家のなかの虫や害虫を食べてくれるなら実にありがたい。しばらくゆっくりしなさい、てなもんで、窓にへばりついてるのを放っておいた。たくさん食べてくれよ、とかやっぱり声をかけて。
次の日、そのまた次の日、とその窓のあたりを見ても、ずっと端っこでじっとしている。薄っぺらの小さい体で何か食べてるようにも思えない。うーむ。調べてみると定期的にそれなりの量の虫を食べさせないといけないし、人間がのぞきこんだりするのもそれなりのストレスだとか記されていた。我が家の虫を食べてくれるのは歓迎したいけれど、ここで生きるのは難しいかもしれない。
ゆっくりコップの中にいれてベランダの外に出す。キョロキョロして少しずつ動いて、ベランダで数分くらい過ごした後、ツーっと柵を越えて降りていった。そりゃ家の中よりも食べる虫はたくさんいるだろうし、きっと外の方が生きやすいだろう。元気に暮らせよ。
かつて猫と暮らしていた頃にもヤモリを家でみつけたことがあった。うちの猫は療養食が中心でそれ以外のものは基本的には避けていたし、下手に食べて消化できなかったら、などと考え、すぐに退場してもらっていたものだった。年齢の割には動くものなどには興味津々だったしね。
そういえば最近になって知ったけど、アビシニヤンという品種は飼うのが難しい、なんてことも言われているらしい。人一倍(猫一倍?)運動をしないといけない品種だから運動をさせなきゃならないし、人懐っこい分、寂しいとストレスを感じやすいとか。そう聞くともっと一緒に遊んでやればよかったかな、とか、長時間留守にして帰ったとき怖い顔してたな、とか、色々と考えさせられる。
しかしこういう話、一応は平均的な情報ではあるのかもしれないが、正解かどうかはわからない。自分も特に大事でもないこと(例:メガネはどこで買うのがオススメか?この予算で~をプレゼントするのにおすすめのブランドは?など)はAIで調べたりはするし、それなりに役には立っている気もするけども、所詮は統計としての情報。ハイブランドのメガネがどうしても欲しくなれば買うかもしれないし、予算より安くても相手が好きそうなものを見つけたらそれを選ぶかもしれない。ましてやヤモリや猫がうちにいて可哀想だった、なんて、知りもしないくせに判断されても困る。判断されてないけど。
そういえばヤモリがうちに入ってきたのは、ちょうど猫の三回忌にあたる頃であった。もう二年経ったことになるのか。なんかの縁ですかね。









