サッカーのヨーロッパ選手権始まってますね。今回はフランスでやっているとか。

思えば私がパリに住んでいた頃はドイツワールドカップもあってフランス大統領選挙もあって、と貴重な一年を過ごせたものですが、ワールドカップはなかなか印象的なものでした。

フランスが勝てば家族で子供を連れて嬉しそうに旗を持って街を歩いていたり、凱旋門周辺で大暴れしていたり（←これは日本の渋谷でも一緒か）特に印象的だったのは当時優勝候補ナンバー１であったロナウジーニョを擁するブラジルとフランスとの試合になったとき。どう考えてもブラジルが有利と思っていたけれど、フランス人の友達なんかに聞くと「ブラジル？敵じゃねえよ、ボコボコにしてやるぜ」とか「フランスが負けるわけないじゃん！」などと弱気なことをまったく言わない。それも特にこれといった理由もなしに。これは海外に初めて住み始めた人間としてはなかなか衝撃でしたね。日本の場合「負けて当然」みたいな気持ちで挑むことも多いし、しっかり分析したりするものだけれど、「よくわからないけど、フランスは負けないよ！」というようなノリで。

結果その試合は見事フランスが勝ったのですが、私は試合を生中継しているバーの近くを歩いてまして。ブラジル人の可愛い女の子が試合終了間際に呆れた苦笑を浮かべながら店から帰るところ、フランス人が「じゃあなー、バイバイー」みたいな感じでブーイングしていたのをよく覚えてます。でも差別とかイジメという感じではないですね。冗談めいた感じで。今思えばああいう風景も懐かしいばかりです。

私はもともとガッチリ守備を固めて、個人の才能に頼るのではなく、戦術で勝つようなチームが好きなので、相変わらずドイツやイタリアを贔屓してます。もちろん縁もあるのでフランスも応援しますが。いい大会になるといいですね。