Tchavolo Schmittを初めて見たのは映画「僕のスウィング」の公開イベントで来日した時だった。本当に楽しさにあふれた演奏と鼻息荒く精一杯弾く姿にも惹かれあっさりとファンになった。その後来日したときにも聞きに行ったしCDも買った。
その数年後パリに住むようになってからSamy Daussatのジャムセッションに通っていたら、ある日チャボロがご機嫌に来店。一緒に演奏するのにドキドキしたし「すごいな、パリって。チャボロとこんな簡単に会えるのか」とビックリした。その次の週も彼はきた。よほどサミーと仲良いんだなあ。そのまた次の週も…。あれ？
考えてみたらその日からほぼ毎週、週によっては2回ぐらいチャボロと会っていた気がする。知り合いや友人にライブやパーティーに誘われて顔を出すと、ふらっとチャボロも来てガンガン弾く。たしかボーカルのDavid Gastineの仕事もらってバスチーユ近くのカフェまでベース運ぶと｢今日チャボロ参加することになったから｣とか言われたり。考えてみたらパリで最初にギャラもらったライブはチャボロと一緒だった。2回目は同じ店でRocky Gressetだったな、たしか。2回で企画終わってしまったけど。
で、その頃にはさすがに私もチャボロがいることに興奮しなくなっていた。今思えばすごくもったいないけど｢あーまたいるわ。飲み出すと長いんだよなあ。(というかセッションにチャボロが来たら徹夜もしばしば。店の人が不機嫌になってセッションを終わらせたいがために「あんた、学生でしょ？明日学校あるから帰りたい、って言ったらどう？」とか絡まれたこともあった)音でかいからベース弾きづらいし｣とか考えてしまうように。
今思えばベース弾きづらいのは私の能力不足によるものなので別として、あれほどドキドキと接するアイドルであったチャボロにもそんな風になってしまうとは。美人は3日で飽きるというやつでしょうか。(←たぶん違う)