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阿部恭平の
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Vol.081
2018 10/17 Wed.
カテゴリー:

Don't look back in anger

先日oasisのDon't look back in angerという曲について調べる機会があった。
元々oasisをそれほど聞き込んではいないけれど、Whatever、Wonderwall、そしてこのDon't look back in angerぐらいは知っていた。oasisは昔から「Beatlesを超えたバンド」とか言われていて、Beatlesを明らかに贔屓していた高校生の頃の私は「何言ってるんだか、スケールが違うわ」などとoasisにあまり良い印象を持っていなかった。しかしまあ考えてみれば比較自体がバカバカしいし(そもそもBeatlesが聞かれていなければoasisはなかっただろう)、そんな評価されたこと自体名誉なことだし、ものすごいプレッシャーだったろうな、と今にしては思う。oasisがI am the walrusをやっているのも嫌いではない。リアム・ギャラガーの声もよく言われるようにジョン・レノンと似ている。
さてoasisもしょっちゅうやっていた兄弟喧嘩の末に解散。Don't look back in anger、昨年のマンチェスター(oasisのギャラガー兄弟の出身地である)のテロ事件の際に久々に注目された。追悼式で1人の女性がこの歌を口ずさみ始めると周りに広がっていき、参加者が皆で歌うことになる。そしてそのあとフランス対イングランドの追悼含めたサッカー親善試合がパリで開かれた時にもイギリス人、フランス人も一緒に合唱。(YouTubeにあります、興味ある方は探してみてください)
改めて歌詞を眺めてみるとなかなかメロディーにあった良い詩である。ジョン・レノンの「ベッドから革命を起こす」なんて表現も使われている。その他、細かい解説は省くが「怒りをこめて振り返るな」とでも訳すべき題名。このような言葉をテロ事件の直後に共有できるのは、大袈裟に言うとヨーロッパの知性と精神だと思う。フランス語ではその2つをあわせてL'éspritという一語になる。いわゆる「エスプリ」です、英語のspiritと語源は同じ。
日本で(残念ながら)同じ事が起きたとして、このような言葉を口ずさみ合唱できるだろうか。そもそもそのような歌があるのだろうか。例えばBeatlesのLet it beだってこのような時に人々に歌われても不自然には感じない。しかし日本の曲ではちょっと思いつかない。好きだ惚れたの歌詞はあるし、悲しみの歌は多少思いつくのだが、(フラれた別れたの話ではない)深い苦難を乗り越えるような詩は少し思いつかない。
なおDon't look back in angerはリフレインの後には最後に一言だけ歌詞が付け加えられている。At least, not today「少なくとも今日だけは(やめよう)」

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