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Kyohei
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阿部恭平の
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Vol.122
2020 05/15 Fri.
カテゴリー:

砂の器から島根、雲伯方言の話に

エレキベースを弾きすぎたか、さすがに指が疲れたもんで「砂の器」を見る。物語の展開は知っているものの、小津映画の常連の佐分利信や笠智衆に関しては「年取ったなあ」と、緒形拳や森田健作に関しては「若いなあ」と盛り上がったり、大岡越前しか知らない加藤剛が彫刻のような顔をしていたことに驚いたり、何かと楽しめた。(まあ内容は楽しいものでなく、涙誘う物語なのだが)
方言の話が気になる。被害者が東北弁をしゃべっていた、という情報をもとに捜査をするも、最終的には出雲地方に縁があることがわかる。いわゆるズーズー弁というものだ。私の祖母は島根県出身なのによく出雲出身の親戚を「あの人はズーズー弁がすごくて何言ってるかわからんことがあるよ、ハッハッハ」とか笑っていたものだ。横浜生まれのシティーボーイである自分からすると「あんたのとこの方がよっぽど田舎だろうが。市でもないし合併して名前変わってるじゃん」などと一蹴したくなる話なのだが、祖母を怒らせる趣味はないので一緒にヘラヘラして「まあまあ」とか言って過ごしてきた。(考えてみたら彼女の夫=私の祖父は出雲出身だ)
さて調べてみると「出雲」の「雲」と「伯耆」の「伯」で雲伯方言と呼ばれる代物らしい。出雲、安来、隠岐、県をまたいで米子、境港で使われているとのこと。なぜ東北と遠く離れた中国地方の言葉が似るのか。子供の頃たしか父から聞いた「奥州藤原が権力持った頃に天皇家と縁戚になった。その後の時代に島根県の隠岐は皇族の流刑地(後醍醐天皇など)になったから、それで伝わったのではないか」という説を信じていたが、なんと最近では「いや、出雲から東北に伝わったのだ」という説もあるらしい。うーむ、出雲も歴史はあることはあるけれど、その経緯がどうも見えない。とはいえ、自分も出雲に縁があることはあるし、その説を推したい方々を怒らせる趣味もないので一応ノーコメントにしておく。
ところで祖母は相撲でハンサムで有名な隠岐の海を一番の贔屓にしているのだが、もしも隠岐の海から(彼女の言うところの)ズーズー弁で話しかけられたら、やっぱり頬を赤らめたりするのだろうか?

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