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Kyohei
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阿部恭平の
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Vol.138
2020 10/25 Sun.
カテゴリー:

渋谷のロック喫茶に行く

渋谷で働く友人と夕方に会うことにした。仕事以外で人と会うのは実に久しい。珍しく昼夜共に仕事もあったので一時間半もない間だが「ロック喫茶に行こう」と言われる。渋谷のいかがわしい通りを抜けた百軒店のロック喫茶、やっぱり人は少ない。前回も彼と来たが、おそらく10年以上ぶりか?ニール・ヤングのイラストが壁に描かれていることなど覚えてなかった。
お互いに近況を話した後、せっかくだからリクエストしようぜ、と。「しかし聞き込んだ曲流すのもなんだし、空間にあうかどうかもあるし悩むもんだな」などと話しながら、彼はThe BandからThe Night They Drove Old Dixie Down、私は同じくThe BandからIt makes no difference、もう一つ欄があるってことでBob DylanのHurricaneと書いて紙を渡した。最初にかかったのは最後に書いたHurricaneからだった。「おー、やはり低音とバイオリンが生きるねえ」などと盛り上がる。その次にThe Night They DroveOld Dixie Downがかかるも、三曲そのままアルバムが流れる。その後It makes no differenceがかかり、こちらもそのままアルバム「南十字星」から数曲流れる。高校の頃好きだったリック・ダンコのベースを聞きながら、自分はもともとフレットレスベースの音色が好きだったのかもな、などと思う。
トイレに行くと壁にはレコードの写真がところ狭しと貼られている。「あージミヘンがあった!トム・ウェイツもあったなあ」と先ほどリクエストしたら楽しめたであろう音源を思い浮かべると同時に、壁にThe Bandのレコードの写真もいくつかあることに気づく。ははあ、店員さんがThe Bandすごく好きなんだな。だから我々のリクエストで挙げた曲のみならず何曲か流したわけだ。なるほどね、とひとりごちる。
時間はあっという間に過ぎ、彼は買い物があるとどこかへ行き、私は駅に向かう。地下鉄の入り口でこんな広告を目にする。

 

 

こんな映画がやってるとは知らなかった(しかも封切りして一日、最初の土曜日とは!)。「The Bandの映画見て盛り上がったおっさん二人がロック喫茶にきた」から何曲かサービスとして流してもらったような気がし、私は先ほど独り言を呟いた自分を思うと、なぜか足早になって東横線のホームへと向かったのであった。

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