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Kyohei
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阿部恭平の
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Vol.154
2021 03/25 Thu.
カテゴリー:

パーペチュアルという弦の雑感より

珍しく音楽の、弦の話。
最近はperpetualという比較的最近販売された弦を使っている。次回取り替え時に張るものも購入したので二期連続の予定。通常のものでもスピロコアやエヴァピラッツィのヴァイヒよりは柔らかく、ソロ弦よりは固い。つまり相当柔らかいタイプの弦だと思う。張って4ヶ月ほど経つが、サステインも弓の乗りも今のところ特に不満はない。「永続性」(で、いいんだよな)という名前もいいですな。今まで二期連続で張ったのはスピロコアとエヴァピラッツィ(いずれもヴァイヒ)くらいなもんなので相性も良いのだろう。

話は変わるようだが、いつかに書いたクンデラつながりというわけでもないけど、最近は同じチェコ出身のジョージ・ムラーツをよく聞いていた。とんでもないテクニックなのにあまりそれを感じさせない歌心、優しい品のある音色といい、素晴らしい。小曽根真氏のSpring is here、バイラークのElm、ガリアーノのNew York Tangoといったアルバムも改めて聞いていた。ある日、たまたま弦の価格をチェックすることがあり「そういえばムラーツって何の弦使ってるんだ」と調べてみると、なんと60年代からずっとスピロコアという。なんと!彼もレイ・ブラウンもアビシャイ・コーエンもデイヴ・ホランドもマーク・ジョンソンもみんな同じ弦を使ってるとは!(共通するものがさっぱり見当たらない、特に弓の音色!)楽器との相性や弾き方など色々な要素もあるのだろうし、細かなことを軽んじて良いとは思わないけれど、弦によって自らの個性が決まるわけではないということだろう。
最近よく頭によぎるのは「右手で鳴らし、左手で響かせる」ということ。言い換えれば右手はアタック、左手はサステインをコントロールする。さらに極端に言い換えれば右手で音を発し、左手で音を締め括るということになるのだろうか。(もちろん例外はあるけれど)
まあなんにせよ、自分も色々な弦を試すのが楽しいってわけでもないし、おそらく多くのベーシストが自分よりも様々な種類の弦を試していると思うけど、なんだかんだといくつかの弦を試している。「20年間、~の弦しか使ってないです」などと潔いことを言ってみたいし、そろそろ落ち着きたいもんです。

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