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Kyohei
Abe
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阿部恭平の
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Vol.162
2021 07/01 Thu.
カテゴリー:

自分の身体は自分がわかる?

何年か前、秋の始まりの頃に結構な風邪をひいた。しばらくして熱は下がったが鼻水と咳だけ残った。まだ完治しないのかな、となるべく栄養のあるものを食べ、寝るように努めた。そのまま二ヶ月ほど過ぎた。風邪がひどかったときに内科に既に行って薬をもらっていたし、また行くのもバカらしい程度の症状なので薬屋に行った。二ヶ月鼻水と咳が続いてるので薬を探してると伝えると「それは風邪じゃないですよ。内科ではなく耳鼻咽喉科に行った方がいい」と言われた。
やれやれ。どんな病気だろう。おそるおそる向かい、色々な検査を受ける。やがて呼ばれ医者は何やらデータを見て難しい顔をしている。面倒な病気でなければいいのだが。彼が口を開く。「典型的なアレルギー体質ですね」と言われる。アレルギー?「いやいや、私は花粉症でもないしアレルギーなんて」と言うと「今まで症状に気づいてないだけで、間違いなくアレルギー体質ですよ。もしかしたら二ヶ月前の風邪がきっかけで悪化したのかもしれませんね」と返され、アレルギーの薬をもらう。それを使うとみるみると症状がなくなっていく。楽になると共に不安も覚える。
ついに自分も花粉症になったのか。春に家族や友人が苦しむ姿を他人事のように眺めていたが自分もそうなるのか。いざそうなったらまた薬をもらいに通院するのだろうか。なんと面倒くさい!
やがて三月四月を迎える。何も起きない。「なるほど、花粉症といっても自分のは秋に発症するんだろうな」と思い、来るな来るなと思いながらやがて秋を迎える。なにも起きない。
そのまま五、六年経過しているが鼻水と咳に悩まされたことはない。あれはなんだったのだろう。自分がアレルギー体質なのかどうかもよくわからないままだ。病は気から、というが、自分の場合はアレルギーと知らないときに発症し、自覚してからは発症していない。恐れても起きないこともあるし、気にしなくとも起こることもある。人間の身体は本当にわからない。明日にもまた鼻水と咳に悩まされるかもしれないし、しばらくはこのままなのかもしれない。

この世で一番関わっているつもりの自分の身体のことすらもわかっていない。となると人間が理解していることってのはどの程度なんだろうかね。

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