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Kyohei
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阿部恭平の
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Vol.207
2022 11/13 Sun.
カテゴリー:

評価と現実的な存在

この間、たまたまブランフォード マルサリスのインタビューの動画を目にした。元々この人は「おれの生徒なんてみんなダメな奴らばっかだ。おれに誉められたいか、おれに習ってると周りに言いふらしたいだけ。ちっとも上手くなる気なんてない」などとバッサリと言うタイプなのだが、その中でも最近の若者を教えて思うこと、を聞かれて、やっぱり若者に対して罵詈雑言。その中で気になる表現をしていた。「どいつもこいつもwhat you areの方がhow actually beingより大事らしい」と。この表現は若者に限らない気がするね。
評価とは先入観みたいなもので、実に厄介に感じられることもある。いくら本人が力んでいても評価を得られないこともあるし、本人にそんな気がなくても勝手に位置付けられていることもある。私は三十歳になるちょっと前くらいからか、そういうのが疎ましくなり初めて共演する人の経歴やら活動などを確認するのを一切やめた。相手が普段どういうことをやってるのか気にして(なって?)、妙なことに意識が奪われることに困る。今もSNSなどでも共演者に関するコメントやプロフィールなどはほぼ読み飛ばしている。自分に関するものもほとんど読んでいません。(気を遣って書いて下さってる方、すみません)
まあ、それでも入ってくる情報もあるんで、なんだかんだと先入観は持っているんだとは思う。まあそれは仕方ない。しかしブランフォードさんの表現を借りたら「あの人は~が得意だ」と思われるのと、実際に「~が得意」なのは別物だね。勝海舟お得意の「評価は人のやること」というのは、いつの時代でも、どこの土地でも、どの世界でも通じていることなのかもしれないね。
だからというわけでもないけど、最近ブランフォードの音楽を改めて聞いている。しょっちゅう新たなミュージシャンと組んで、ユニット組んで、アルバム作って、というジャズの世界にしては珍しいタイプで自らのグループに集中。スティングのバックなどはやるけれど、他のジャズミュージシャンに誘われて参加、なんてパターンもかなり少ない方で、そういうところはロックミュージシャンぽいのかもしれない。やってる内容はロックらしさは全く感じないけど。

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