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Kyohei
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阿部恭平の
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Vol.238
2023 12/07 Thu.
カテゴリー:

この道、一方通行につき

だいぶ前のことだけど、ライブ中に曲のタイトルについてMCの人から話題を振られた。フランス語のタイトルなもんで意味はなんですか、と。まあこれはよくある話。で、フランス語の意味を話したら、そのMCの人から「いやあ、それは違うよ」と否定される。

その人は英語や歌詞の翻訳などもしており、英語には堪能であるはずだ。その故か(?)、英語の知識からフランス語のある単語の意味も想像して、そんな意味になるわけがない、と思ったのだろう。たしかに英語と意味が共通するフランス語はいくつもあるのだが、それに関しては英語の単語とも無関係だったし完全なる思い込みだった。私も大人げなく、ライブのお客さんをほったらかしにして些細な言いあいをしたが、後日彼の方から「あれ、間違えてた。わるいな」と言われた。ま、別にいいけど。

それと同じくらいの時期かもしれない、ある知人がFacebookで「自分のバイオリンを修理で開いたら中のエチケットにPour Françoisと書いてあった。誰かフランス語の意味わかる人いたら教えてください」と書いていた。当時は私もその類いのものにコメントを残したりしていたので、書こうと思ったところ既にコメントをしている人がいた。「これはフランソワさんによって前の修理が行われた、という意味ですね」などと。それに対し彼は「やはりそうでしたか、自分もそんなふうに感じてました。フランソワさんと縁を感じながら頑張ります」みたいなことを答えていた。いやいや。これはどう考えてもフランソワ自身に向けられたメッセージだ。英語で言えばFor François、そのもの。Googleで調べたら数秒でわかることだが、なぜバイオリニストもコメントを書いた人もそんなこともせずに勘とやらに頼ったのか。

そんな場を荒らすのもなんだし、なんだか皆さん幸せそうなのでそのままにした。とにかく言語に対して勘やら想像はたいして役に立たない。すごく貧しそうな子供が看板をしおらしく持っていて、その文字が「プーチン万歳、ウクライナ制圧だ!」を意味していることもありえる。

一方、芸事に関して音楽、絵画、写真なんかはチラッとみて勘だけで判断するのも可能だ。構図が気に入らない、弾く姿が好みではない、服装が嫌。いずれの評価も自由だし、意外とそういう勘があたっていることもある。言っていることはまともだけどなんか薄っぺらいんだよなあ→(しばらく付き合って)やっぱり信用をおけない奴だった。なんてパターン、経験した人も多いのではなかろうか。

となると、冒頭のMCをやっていた人が私を頭ごなしに否定したのも「こいつの言うことは信用できん」と勘が働いたからか?そうなると、すみません、としか言いようがないね

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