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Kyohei
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阿部恭平の
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Vol.239
2023 12/10 Sun.
カテゴリー:

メリー

だいぶ前に、たまたま某アイドルグループのクリスマスソングを聞いた。むきになるのも大人気ないんだけども、とにかくひどかった。曲はジングルベルの亜流の亜流。コード進行もそっくりだし、メロディーも似ている。(言うまでもないけど、ジングルベルは大傑作ですよ)

歌詞もひどい。「もうすぐつく、と君からの電話」。「何時頃につく」「今から出る」ならばともかく、「もうすぐつく」とだけ電話することが今時あるのだろうか。連絡するにしても、ラインで済む話だ。リアリティーのない歌詞に、幼稚な二番煎じのメロディー。アイドルの子達も気の毒だ。これならジングルベルに日本語歌詞をつけるか、アレンジして真剣に歌えばいいのに。努力すればいいってわけじゃないが、悪いけど努力の形跡すら感じられない。作曲や作詞のお金欲しさかな。お金を稼ぐのがプロの仕事とはいえ、恥知らず、の一言。

いつの間にやらそのグループも解散したのか、分裂したのかな。グループの属した事務所自体もかつての代表による性犯罪が明らかになり窮地とか。盛者必衰、やっぱり時は流れる。

さて今年もクリスマスソングの流れる季節になった。その手の曲自体は好きなので色々と聞くのだが、今年は文字通り、Mel TormeのThe Christmas songを繰り返し聞いた。元々好きだけれど、それこそ特にジャズの世界ではしょっちゅう演奏されるし、色々なバージョンがあるもので「自分なりのコードアレンジをつけたい」と前々から思っていた。私はこの手のことをやる際には原始的な手法をとる。色々なバージョンを聞いて、気になった和音を試しに鳴らす。気に入らなきゃやめる。その繰り返し。

その際には歌詞を置いてメロディーを口ずさむのだが、よくできた歌詞だなあ、と改めて思った。なにせ題名がThe Christmas Song、最初からクリスマス時期の風景描写が行われる。寒さの話に衣装、七面鳥などの話。子供たちがプレゼントを心待ちにし、トナカイがどうやって空を飛ぶか盗み見ようとしてる、とか。最後の節になって、やっとIが現れて主観が語られる。「子供から老人まで(韻を踏むために92歳、となっているが平均寿命が延びたせいか、James Taylorなんかは102歳で歌っている)全ての人に、何度も言われてきて使い古した表現だけれど、この単純なフレーズを」。そこでMerry Christmas to you、と締め括られる。最後の最後、やっとChristmasという単語が出てくるのが上手いし、心憎い。

というわけで、良いことがあった人も、なかった人も、皆さん。メリークリスマス。

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